キリスト教に馴染んでいない方でも、「Amen=アーメン(アメリカではエーメンと発音)」という言葉は聞いたことがあると思います。特に有名なゴスペルソング”Total Praise”のエンディングは、何度もアーメンと繰り返し歌い、盛り上がっていきます。


アーメンとは、一体どういう意味なのでしょう? ゴスペルの言葉や背景は、全て聖書から来ていますので、聖書も参考にしながら見ていきましょう。

 

 

 

Amenはヘブル語

アーメンという言葉は、ヘブル語です。ヘブル語で書かれている旧約聖書の中に、いくつかアーメンという言葉が登場します。その内の一つを以下に紹介します。

は とこしえにほむべきかな。 アーメン、アーメン。」(詩篇89:52)

もう少しわかりやすく言ってみましょう。

「神さまは、永遠にほめたたえられるべきです。アーメン、アーメン」

アーメンという言葉が、「神さまは、永遠にほめたたえられるべきです」という言葉に応答するかのように続いていることがわかります。

Amenは「まことに」の意

アーメンとは、日本語で「本当に」「まことに」という意味です。先程の例を見てみましょう。

は とこしえにほむべきかな」

「アーメン、アーメン」→本当に、その通りです。まことにその通りになりますように。

このようにアーメンは、「本当にそうです」「まことにその通りになりますよう」と、前述の言葉を再確認するように使われている言葉です。日本語でも、相手が言ったことや自分自身に対して「本当にそうだな」と、頷きながら応答することがありますね。同じように、アーメンも普通の言葉です。アーメンと言えば、ご利益があるとか何か特別なことが起きるわけではありません。

お祈りの時に言う

クリスチャンがお祈りをする時、アーメンと言います。一人で祈る時も、キリスト教会などで誰かと一緒に祈る時も、最後にアーメンと言います。上記で紹介した旧約聖書の言葉と同じように、「本当にそうなりますように」という意味が込められています。例えば、このような祈りがあるでしょう。

(例)
「神さま、Aさんが苦しんでいます。どうかAさんの苦しみが少しでも楽になりますように。主イエス・キリストの御名(みな)によってお祈りします。アーメン」

ゴスペルを歌う時

では、ゴスペルでアーメンと歌う時、どのような気持ちで歌えば良いのでしょう。歌詞の内容により、その気持ちは異なりますから、アーメンと言う前に何を歌っているのかが鍵となります。

例えば、ゴスペルソング”Total Praise”の場合、アーメンと歌う前に次のような歌詞が登場します。

 

You are the source of my strength, You are the strength of my life.
……Amen.
あなたこそ力の源、あなたこそ人生の力……アーメン

“Total Praise” / Richard Smallwoodより

作者は、「あなた=神こそが、生きる力の源なんだ」という言葉に続いて、アーメンと応答するように歌ってます。それをふまえると、例えばこんな気持ちで歌ってみてはいかがでしょうか。

「あなたこそ力の源、あなたこそ人生の力」

「アーメン」→本当にそうだな。自分の力でがんばろうとしても、限界がきて力尽きてしまう。神さま、私の力ではなくあなたの力が必要です。どうかまことに、私が神さまの力に委ねることができますように。

聖書:新改訳2017©️2017新日本聖書刊行会

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Post Author: ARTOS事務局

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