クリスマス・シーズンがやってくると、お店のBGMや街の至る所でクリスマス・ソングが流れ始めます。でも実はクリスマス・ソングと言っても、大きく2つに分かれています。1つ目は、「ポップスのクリスマス・ソング」、2つ目は「讃美歌・ゴスペルのクリスマス・ソング」です。ポップスのクリスマス・ソングには、例えば「Last Christmas…」という歌い出しで有名な” Last Christmas”という曲があります。歌詞の内容はタイトルの通り、「去年のクリスマス、僕は君に心を捧げたのに……」という失恋の歌です。一方讃美歌・ゴスペルのクリスマス・ソングでは、有名な”Silent Night”という曲があります。歌詞は、「静かな夜にイエス・キリストが生まれた」という内容です。同じように聞こえるクリスマス・ソングでも、歌詞の内容が違います。今回は、讃美歌・ゴスペルのクリスマス・ソングから、クリスマスに聴きたい3曲をピックアップしてみました。

 

1. “The Night That Christ Was Born” by Kirk Franklin

1曲目は、Kirk Franklin (カーク・フランクリン)の曲”The Night That Christ Was Born (ザ・ナイト・ザット・クライスト・ワズ・ボーン)“です。現在ゴスペルを歌っている人で、カークの名前を知らない人はいないほど、ゴスペル界では有名な方です。この曲は、1995年の彼のアルバム『Christmas』に収録されています。夜を表現するようにイントロは静かな雰囲気で始まりますが、コーラス部分はクワイアの叫びが感じられます。

「素晴らしい救い主が、飼葉桶に生まれた! キリストが生まれた夜だ!」

迫力あるゴスペル・クワイアのメンバーたちが、イエスの誕生を喜び、また伝えようと声を張り上げているようです。

 

2. “Angels We Have Heard On High” by Sandra Crouch

2曲目は、Sandra Crouch (サンドラ・クラウチ)が歌う讃美歌”Angels We Have Heard On High (エンジェルズ・ウィ・ハヴ・ハード・オン・ハイ)”です。サンドラは、現代ゴスペル音楽の父と呼ばれる「Andrae Crouch (アンドレ・クラウチ)」と双子として生まれた女性です。彼女が歌うこの曲は、「グローリア」で有名な讃美歌ですが、ブラック・ゴスペル風にアレンジされ演奏されています。特にこの曲が収録されたオムニバス・アルバム『A Gospel Family Christmas』は、ゴスペル風にアレンジされた讃美歌を他にも聴くことができ、とても楽しめる一枚です。

 

3. “Grace Gift” by James Fortune

3曲目に、James Fortune (ジェームズ・フォーチュン)の曲”Grace Gift (グレイス・ギフト)”を紹介します。ジェームズについては、日本国内ではそれほど有名ではありませんが、個性的なサウンドやアレンジが特徴です。この”Grace Gift”とは、「恵みの贈り物」という意味で、神さまから私たちに贈られたイエス・キリストのことを指します。後半には、以下の歌詞が何度も繰り返されます。

 

Grace gift from a Great God.

偉大な神さまからの恵みの贈り物

 

ジェームズは、こう述べます。

「あなた(イエス)が私のためにこの地に来られた。

自分はそのような価値などないのに。

あなたが十字架でその身を捧げられたことによって、

私は罪から解放された。

自分は神さまから恵みを受けるのに値しないのに。」

 

ポップスのクリスマス・ソングも美しくて良い曲が多いですが、本当のクリスマスを味わうために、今年は讃美歌・ゴスペルのクリスマス・ソングを聴いてみてはいかがでしょうか?

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Post Author: ARTOS事務局

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