ゴスペルを歌っていると、その歌詞によって心癒されたり、生きる力を与えられたりします。調子の良い時には問題ないのですが、思いがけないトラブルや困難がやって来ると、ゴスペルの歌詞もどこかに飛んでいってしまいます。

今回紹介するゴスペルソング”Why Not Trust God Again(ホワイ・ナッ・トゥラスト・ガッド・アゲイン)”は、そのように心が揺れてしまう時に聴いてほしい一曲です。

“Why Not Trust God Again”

“Why Not Trust God Again”は、ゴスペル・アーティストの「Kurt Carr(カート・カー)」が、2005年にリリースしたCD『One Church Project(ワン・チャーチ・プロジェクト)』に収録された一曲です。『One Church Project』は、その年の4月にゴスペルチャート(Billboard)の週間ランキングで1位を獲得するほど、中身が充実したアルバムです。ゴスペルには、色々な音楽スタイルがあります。ロック調、R&B調、またクラシックと融合したようなスタイルなど様々です。なかでもカートは、ミュージカル風でドラマチックな曲を書くのが得意で、この曲”Why Not Trust God Again”もカートらしい曲と言うことができます。

“Why Not Trust God Again”の内容

“Why Not Trust God Again”とは、「なぜもう一度神を信頼しないの?」という意味です。曲は、女性のソロ・ボーカルが、人生の非情さ、目の前の理不尽な現実を語ることから始まります。
「どうしてこんなことが起こるの?」

「なぜ自分の思うように進まないの?」

こういう時、私たちはもう無理だとあきらめてしまいそうになったり、また苦しみの責任をどこかに投げたくて神さまに負わせようとしたりする傾向がないでしょうか。

「神がいるなら……なぜ?」と。

この状況に対して、カートは「なぜもう一度神を信頼しないの?」と歌います。あきらめそうになるでしょう。なんでこんなことが起きるのかと理解できないこともあるでしょう。でもそのような困難な時でも、神さまを信頼して神に祈ろうという曲です。

曲の後半には、讃美歌”‘Tis So Sweet to Trust in Jesus(ティス・ソー・スゥィートゥ・トゥ・トゥラスト・イン・ジーザス)”が登場します。

“‘Tis so sweet to trust in Jesus
Just to take Him at His word.
Just to rest upon his promise,
And to know, “Thus saith the Lord. “
なんとうるわしいことか 
イエスに信頼することは
ただ彼の言葉に信頼することは
ただ彼の約束に憩い 「主(神)がそう語られている」と知ることは”

讃美歌”‘Tis So Sweet to Trust in Jesus”より

カートはなぜこの讃美歌を挿入したのでしょうか。それはやはり、変わらない神の言葉に頼ることを強調したかったからではないでしょうか。家族や友だちも、悩みを聞いてくれます。そして的確なアドバイスをしてくれる時もあるでしょう。でも言われたことを信じてみたら、全く違っていたり、もっと結果が悪くなることもあります。人の考えは変わりやすいものだからです。だから変わらない神の言葉を知ること。そして「神がそう(あなたを見捨てないなど)語っている」ならば、それは決して変わることがないと、カートは伝えようとしています。

 

2020年4月27日、NOBUがこの曲に日本語訳をつけた動画がリリースされました。カート本人のインスタグラムやフェイスブックで公開されていますので、ぜひご覧ください。

Kurt Carrのコメント

【Kurt Carr公式サイト】
インスタグラムから試聴 : thekurtcarr
フェイスブックから試聴 : 

The Kurt Carr – My friend Nobu in Japan created this lyric video so that people in the Asian country could have this encouraging message while seeking hope.


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Post Author: ARTOS事務局

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